大人の発達障害と上手に生きるコツ。

アラサーで自閉症スペクトラム・ADHDと診断…生きづらさを克服していくために

ストラテラ

こんにちは、ろこです。

 

今日はADHDの治療薬の1つであるストラテラについて書いていきたいと思います。

 

わたしがストラテラを飲み始めてからもう2年半近くなります。

わたしにはこの薬が非常によく効きました。

一言でいうと世界がはっきり見えるようになったという感じです。

みんな(定型発達のみなさん)はこんなふうに見えていたんだなあと、今でもしみじみと感じます。

 

それでは本題・・・

ストラテラとは

 

ストラテラの説明をする前に簡単にADHDの原因(と言われていること)について触れたいと思います。

とっても簡単にいうと・・・

ADHDの人は、脳の神経伝達物質であるドーパミン(・ノルアドレナリン)の再取り込みを行うトランスポーターの働きが過剰になっていると言われています。

 

状況や出来事、情報を認知

ある行動の動機付けが行われる

脳内でドーパミン(・ノルアドレナリンが放出される

↓                 

行動に起こし、それを終了する

役目を終えたドーパミン(・ノルアドレナリンをトランスポーターが再取り込みする

役目を終えた時に適切に再取り込みが行われます。

 

 ADHDの人の場合、過剰な再取り込みにより役目を終える前にどんどんどんどんドーパミン(・ノルアドレナリン)が回収されて足りなくなってしまうのです。

 

そのため、適切に行動を終えられないというような状況になってしまうのです。

集中できない、意欲がない、不注意、食べ過ぎ(食べた満足を得るにはドーパミンが必要)などなど。

 

 

ストラテラは、ノルアドレナリンのトランスポーターを阻害する薬です。

これにより、脳内のノルアドレナリンの濃度は上昇します。

ストラテラドーパミントランスポーターの阻害は(ほとんど)できません。

しかし、ADHDはどちらかというと、ドーパミンの低下の方が大きいと言われているため、直接的な影響は無いのでは?と思いますね。

 

これについては2つの意見があります。

ノルアドレナリントランスポーターはドーパミンの再取り込みも行なっているため、結果としてドーパミンの濃度が上がる

前頭葉において、ノルアドレナリン系の神経がドーパミンの分泌に影響しているため結果としてドーパミンの分泌が増える(ため濃度が上昇する)

 

上記のような理由から、ストラテラを内服することで脳内のドーパミンの濃度が上昇し、一定時間維持されることでADHDの症状を緩和・改善していると考えられます。

 

さらに、ストラテラには中枢神経への影響が無いため、依存性が無いというメリットもあります。

つまり安心して長期間使用できるということですね。

 

長くなってしまったので今日はここまで。

次回で、ストラテラを内服してみて気づいたことなどの体験を書きたいと思います。

 

読んで頂いてありがとうございます。