大人の発達障害と上手に生きるコツ。

アラサーで自閉症スペクトラム・ADHDと診断…生きづらさを克服していくために

診断の必要性はあるのか

こんにちは、ろこです。

 

そもそも発達障害の診断を受ける必要性はあるのか

色々な意見がありますが、わたしは診断を受ける必要性はあると思います。

 

まずはわたしの体験談

診断受ける半年ほど前にも、一度他のクリニックを受診しています。

 

 

問診とテスト合わせて3枚程度に記入して診察に入りました。

先生:発達障害ね・・・。具体的にどんなことに困ってるの?

 

困っていることはたくさんありました。

朝起きられない、遅刻、ミスが多い、空気が読めない、人間関係などなど。

とりあえず、すぐに思いついた職場でのトラブルについてお話しました。

 

すると・・・

 

先生:

あー、いるよね。そうゆうタイプ、空気が読めないというか。

人口の数%にあなたみたいな人がいると言われています。

しかし、訓練とか慣れでなんとかしていくんだよ。

とりあえず、何か行動する前に同僚の人に聞いてみたらどうかな?

わたしはこうしようと思うけど、どうですか?って。

それで、突発的なトラブルとかは防げるんじゃないかと思いますよ。

頑張ってね。

 

わたし:・・・・・・。

 

先生:まだ何かあります?

 

わたし:・・・・・。いえ、ありがとうございました。

 

 

数時間経って、自宅に帰ってからふつふつと込み上げてきました。

 

一体、なんの解決になったんだ。

同僚に聞いてみたらって、そんなことを聞ける人間関係すら築けていない状態に困っているんだ。

それができてたらわざわざ、休みの日に時間とお金を使って心療内科とかいきません。

 

怒りとともに、あれもこれもと、言いたかったことが涙とともに溢れてくる。

言えなくて悔しい、わかってもらえなくて悲しい、相手も自分もムカつく、、、

もう、何を考えているかもわからないくらい頭の中はパニックで、涙が止まらない。

 

わたしはその場では本当に何も感じていないのに、後になって感情とともに色々なことが込み上げてくるという習性があります。

 

(*こうゆう習性が自分にはあるということに、この時はまだ気づけていませんでした。後に親しい人から、「後からくるタイプだよね。」と教えてもらって理解しました。)

(*さらにその後わかったのですが、この感情や考えが後からくるというのは、ASDの結構典型的な特徴だそうです。)

 

この出来事がショックすぎて、クリニックを受診するのが怖くなりました。

そして、半年もまた自分を攻める日々が続いたのです。

 

 

診断を受けた方がいい理由

まず、必要であれば薬が処方されます。

前回の記事にも書きましたが、薬を飲むことで改善することがたくさんあります。

 

次に、自分を攻めるのをやめられます。

漠然と感じる『生きづらさ』に、ずっと悩んでいました。

例えば言葉にすると、当たり前ができない、人と違う、馴染めない、虚しいなど・・・

(言葉にしにくいもっと違う感覚もあります。)

 

もっと頑張ればきっと解決できると思って

(わたしなりの)努力をしてみても、できないことがまた続く。

なんでわたしはいつもこんなにダメなんだ、なんでこんなに違うんだ、とさらに落ち込みました。

 

もちろん、診断を受けたからと言って治るわけでもなければ、何1つ解決もしません。

自分が、改善させるべき点を努力することは変わらない。

だけど、これまでの色々なことは『自分(だけ)の責任じゃなかったんだ』という安心感を得られました。

これはわたしにとって、とてもとても大きな荷物を下ろした感覚でした。

 

同じように生きづらさを感じて、いつも自分を攻めて、重たい荷物を抱えたまま日々生きている人がいるとしたら、

その辛い気持ちを思うと、本当に苦しくなります。

 

きっと理由があります。

 

もしかしたら発達障害ではない『何か』かもしれません。

愛着障害の方にも同じような症状がみられることがあるらしいので。

(この場合、精神科や心療内科では解決しないことが多いかもしれません。)

 

『生きづらい』という感覚には必ず何かが隠れているとわたしは思います。

 

  

知ることで始まる

知ってどうするの?

診断がついたら何か変わるの?

というような意見もあります。

 

わたしは変わると思います。

知ることから全てが始まると思っています。

 

もちろん、「わたしはADHDだからこんな特徴」って思い込むのは、あまりよくないことだと思います。

本当はそうじゃないのに、そうなってしまう恐れがありますよね。

 

思い込みではなく、正しく自分を知っていくこと。

 

医学も心理学も学問には全て根拠や論理がある。

研究結果からのそれぞれの傾向があります。

傾向がわかっているのであれば、何かしらの対策も考えられているということ。

 

ADHDにはこのような傾向があると知る。

その傾向と自分が一致しているところを見つける。

そして、対策を立てる。

 

漠然と感じている『生きづらさ』を1つ1つ紐解いて解決していく。

そうすれば、今よりは生きやすくなるのではないかと、

自分で学びながら、担当医に学びながら、カウンセリングを通して学びながら、日々模索しています。

 

その学びや、わかったことをまた書いていけたらと思います。

誰かのお役に立てますように。

 

読んで頂いてありがとうございます。